古泉千樫誕生地
雑誌「アララギ」の発展に尽くした歌人。明治19(1886)年、長狭郡細野村の農家の長男として生まれました。小学校教員として奉職するかたわら、多くの歌を寄せ、伊藤左千夫の門人となりました。明治40(1907)年に上京し、伊藤左千夫、斎藤茂吉、島木赤彦らとともに雑誌「アララギ」の発展につくしました。千樫の万葉調の穏健な歌風は、日本近代短歌史上不滅の地位を築いたが、昭和2年(1927)8月11日、40歳で他界しました。現在、生家の建物は再建されていますが、古い面影を残している邸内の椿の井戸を中心に県の史跡に指定されており、周囲の庭園は、遊歩道、四阿(あずまや)等が設置され、見学できるようになっています。