ウミガメの保護活動
鴨川市内の海岸で今年最初のアカウミガメの産卵を確認
千葉県の海岸では毎年6月~8月にかけてアカウミガメの産卵が確認できます。鴨川シーワールドでは、その時期に合わせて毎朝係員が海岸の調査を行い、7月17日(日)に、鴨川シーワールドの目の前に広がる東条海岸で、アカウミガメが産卵のために上陸した痕跡を発見しました。その後、ウミガメの卵を取り扱うことができる「採捕許可」を持つ飼育員が産卵場所の調査を行い、深さ約30~50㎝の砂の中に卵を確認しました。なお、今回の産卵場所は砂浜の奥の比較的高い位置にあったため、今のところ卵を移動する必要はないと判断し、産卵場所の周囲に保護柵を立てて、引き続き卵を見守ることにしました。今後、台風などにより卵に危険がおよぶ可能性がある場合は、鴨川シーワールド内「ウミガメの浜」への保護について検討をしていきます。
【アカウミガメの産卵について】 アカウミガメは生息環境の悪化(産卵地の減少や海に漂うビニールゴミの誤食など)により、生息数は年々減少傾向にあると考えられています。日本はアカウミガメの主要な産卵場所で、千葉県はアカウミガメが毎年産卵にやってくる北限域にあたります。1回の産卵数は平均100個前後で、卵はピンポン玉に似ています。およそ2ヶ月後に砂の中でふ化し、子ガメはふ化後数日から1週間かけて地表に出て、海に旅立ちます。