大山の里山ハイキング

いたるところに美しい棚田と豊かな自然に囲まれ、心癒されるところです。この地区には、関東三大不動尊のひとつであり、初代波の伊八の作品で注目されている大山寺があります。

°˖✧モデルコース✧˖°

大山橋バス停 ⇒ 大ケヤキ ⇒ バクチノキ群生地 ⇒ 大山不動堂・高蔵神社 ⇒ 大山千枚田 ⇒ 大山千枚田入口バス停

バクチノキ群生地

千葉県指定天然記念物のバクチノキが群生しています。バクチノキは、房総半島以西の暖地に生息するバラ科の常緑樹で、大木になることもあります。樹皮は灰褐色で、鱗のように剥がれます。剥がれた跡は紅黄色の肌が現れ、バクチに負けて身ぐるみを剥がれたさまに例えられ、名前の由来となりました。

大山不動堂 / 高蔵神社

奈良時代、良弁僧正の開基と伝えられています。中世以降は修験寺として栄えました。明治5年の修験道禁止令によって真言宗に帰属することになりました。本尊の不動明王は、鎌倉時代の作です。向拝には初代伊八の作品があります。

向拝の龍

初代伊八作。享和3年(1803年)二体の龍が向拝の空間に据えられました。飛龍と地龍を上下に配し、波頭から空へ立ち昇る水気は雲となり雨を呼びます。龍の眼下には清澄山系と嶺岡山系に挟まれた長狭平野が広がり、さらに東には鯛の浦沖合まで見渡すことができます。米どころ長狭に恵みの雨を降らせる二体の龍は200年以上にわたって東の方角を見据え続けています。

大山千枚田

「日本の棚田百選」「千葉県指定名勝」に指定されている棚田。東京から一番近い棚田として知られています。嶺岡の山並みのふもと、面積約3.2ヘクタールの急傾斜地に、階段のように連なる大小375枚の田んぼがあり、日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田です。ここには動植物も貴重なものが多く生息しています。四季折々の景観を楽しみながらのハイキングや農業体験ができます。「棚田オーナー制度」により地元農家と棚田オーナーの交流の場ともなっています。