新時代のインバウンド拡大アクションプラン

観光立国推進閣僚会議の第20回会合が開催され「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」が決定されました。


これまでの「外国人観光客を呼び込む」という観点から視野を広げて、「インバウンド需要をより大きく効果的に根付かせる」方策を取りまとめました。「ビジネス分野」、「教育・研究分野」、「文化芸術・スポーツ・自然分野」の3つの分野を柱とし、合計約80の施策によって、国際的な人的交流を伴う取組みの深化と掘り起しを図り、インバウンドの着実な拡大を図ります。

ビジネス分野

自国の産業や技術、サービス、文化、制度等の有するポテンシャルを活かし、モノの流れだけでなくヒトの動きを促すことにも注力し、日本を舞台とするビジネス交流の拡大を図りながら、国際的なビジネスネットワークの結節点として、新たな価値の創造・発信と世界経済におけるプレゼンス向上につなげていくことが重要。
ビジネス交流は、経済効果も大きく、またビジネス訪日客は消費単価の高いリピーター客ともなりうる。消費単価の高いビジネス客が日本により長く滞在することを促し、国内消費を拡大させることが、早期の訪日外国人旅行消費額5兆円目標達成にも資することを意識する必要がある。

1.投資拡大の機会を捉えたビジネス交流の促進
2.国際金融センターの我が国における拠点化
3. 外国人に対する粒子線治療等の医療の提供 医療インバウンドの拡大
4. ビジネスマッチング等を通じた海外企業関係者等との交流拡大
5. 国際会議、国際見本市等の積極的な開催・誘致
6. 産業資源の活用による新たなビジネス交流需要の獲得
7. 人的交流の促進 ビザの要件緩和や新規創設、在留資格の要件緩和等、国際的な人的交流を促進するための環境整備等を進める。

教育・研究分野

日本の大学等の研究力の強化、海外の研究拠点の呼び込み、国際学会の積極的な開催・誘致を図ることが重要。これらの取組が日本の大学や研究機関のレベルアップにつながり、日本の研究者に刺激を与え、国際頭脳循環の推進につながることが期待される。また、留学生の派遣・受入れの強化や卒業後の留学生等の活躍に向けた環境整備及び教育の国際化を推進し、教育分野における人的交流を強力に促進する取組も求められる。

1 グローバル・スタートアップ・キャンパス構想の推進
2 世界トップレベルの研究人材の交流促進
3 留学生等の積極的な受入れ
4 国際学会の積極的な開催・誘致

文化芸術・スポーツ・自然分野

長い歴史を通じて受け継がれてきた有形・無形の文化財、伝統芸能・行事、食文化、生活文化といったものから、アートや舞台芸術、アニメ・マンガに至るまで多様な文化芸術資源が全国各地に存在している。我が国を「文化芸術立国」とするべく様々な施策を推進している中で、これらの優れた文化芸術を維持・発展させるためには、文化芸術と経済の好循環の創出と加速を図り、我が国の文化芸術そのものの基盤を強化・発展させていく必要がある。
文化芸術と経済の好循環の実現にあたっては、主として国内のみを前提とした取組を超え、世界とつながり、世界を相手にしたインバウンドとアウトバウンドの好循環による新たな価値創造を図っていくことが肝要である。

1 海外向けのコンテンツビジネスの育成・発展
2 スポーツコンテンツビジネスの国際展開・スポーツツーリズムの推進
3 ナイトタイム等におけるコンテンツの充実
4 国際会議・国際見本市等の積極的な開催・誘致
5 少数限定の宿泊体験・体験型コンテンツの提供

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