日本政府観光局 2022年度の主な取り組み
インバウンドの回復に向けて、高付加価値・サステナブル・アドベンチャーを重点化
① 機動的なプロモーションの展開
各国が観光客の受入れを再開する中、旅⾏者の興味関⼼に対応したデジタルプロモーション等、訪⽇旅⾏の認知拡⼤・興味関⼼度向上に向けた取組を継続。同時に、⽇本入国時の手続きや旅⾏中の緊急時対応の情報を、わかりやすく提供。
② ⾼付加価値旅⾏の推進
旅⾏消費額増に資する⾼付加価値旅⾏を推進。高付加価値旅⾏を取扱う海外旅⾏会社とのネットワーク拡充・海外セールスの強化。
③ サステナブル・ツーリズムの推進 / アドベンチャートラベルの推進
持続可能な開発目標(SDGs)に対する意識の高まりを受け、環境に配慮しつつ、旅⾏を通じ地域を支えるサステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)を推進。
サステナブル・ツーリズムの定義(国連世界観光機関︓UNWTO)
訪問客、産業、環境、受け入れ地域の需要に適合しつつ、 現在と未来の「環境」「社会文化」「経済」への影響に十分配慮した観光
(参考)サステナブル・ツーリズムのコンテンツ例
「⼭伏修⾏体験」(山形県)
・ 先達の案内による出羽三山(磐梯朝⽇国⽴公園内)での山伏体験。
・ 売上の一部を地域に寄付。
「白川郷」(岐阜県)
・世界文化遺産認定。⾞両進入制限等を⾏い、景観保全に配慮。
・ 観光庁「⽇本版持続可能な観光指標(JSTS-D)」モデル地区(2021年)、「世界の持続可能な観光地100選*」(2020年)に選出。
「⾦武町・やんばるバードウォッチング」 (沖縄県)
・ ⽇本有数の探⿃地の⾦武町、世界自然遺産のやんばるエリアを40年以上の野⿃観察歴のあるローカル・ガイドが案内。
・ 地元農家と野⿃の共生に向けた活動を⾏う。
コロナ禍でニーズが高まるアドベンチャートラベルに関する⽇本全国の魅⼒発信を強化。
アドベンチャートラベル(AT)の定義・特徴
• 「アクティビティ・自然・文化体験」の3要素のうち、2つ以上で構成される旅⾏ (Adventure Travel Trade Association による定義)
• 市場規模は欧米で約72兆円(2017年)。
• アドベンチャートラベラーは、一人当たり消費額が⾼く(北米からの旅⾏者で一⼈当たり着地で36万円)、地域への還元・雇用効果が⾼いのも特徴。
(参考)アドベンチャートラベルのコンテンツ例
「⻑野の古道を巡る旅」(⻑野県)
江⼾時代に大名や農⺠、修験者等の旅⼈が通った中山道や御嶽山等の信仰の道を歩き、宿場町や宿坊等に宿泊しながら歴史・文化に触れるツアー
「世界自然遺産の屋久島で⿊⾒岳登⼭とリバーアクティビティ」(⿅児島県)
江⼾時代に大名や農⺠、修験者等の旅⼈が通った中山道や御嶽山等の信仰の道を歩き、宿場町や宿坊等に宿泊しながら歴史・文化に触れるツアー
④ 国内外メディアとの関係強化
⑤ 国内のインバウンド関係者との連携強化
⑥ MICE国際団体と連携した国際会議の誘致強化
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