香指神社

岩陰を神殿とする神社。縄文時代の岩陰遺跡、武田石翁(安房の三名工)の狛犬、中世の宝篋印塔などがあります。境内からは、太海の海岸が一望できます。

JR太海駅から歩いていくとまず見えるのがこの鳥居
海側の鳥居
岩山を背にして高い位置に鎮座

祭神は弟橘媛(おとたちばなひめ)で、日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃。東京湾一帯で広く信仰されています。日本書紀によれば、弟橘媛は日本武尊の東国征討に同行し、三浦半島から房総半島に渡ろうとした際、海神の怒りによって航行を妨げられました。弟橘媛は自ら海中に身を投じて海神の怒りを鎮め、日本武尊の一行は無事上総に上陸し蝦夷(えみし)を平定したとされています。神社には弟橘媛が身を投じた際のかんざしが流れ着き、それが「香指」という呼び名につながったと伝えられています。

畠山重忠(源頼朝に臣従した知勇兼備の武将。頼朝の没後に謀反の疑いをかけられ、一族とともに滅ぼされた。)が曽呂地区の二子に暮らし、村の娘との間に双子の女の子が生まれ、姉妹の使っていたかんざしが、太海・香指神社に納められたとも伝えられています。

狛犬は、武田石翁(安房の三名工)の作と言われています(安房の三名工とは初代後藤義光、初代伊八、武田石翁)。

香指神社

鴨川市太海2370

JR太海駅から徒歩5分